父が脳梗塞で入院したことで、80代の母が初めてひとりで暮らすことになりました。ほぼ在宅で仕事をしている私は、日中は実家で仕事をして、夜は自宅に帰る生活に。突然始まった生活でしたが、夜に母をひとりにして帰るのは、やっぱり気になったんですよね。
そこで、母に相談して置いたのが見守りカメラです。リビングの様子をスマホで確認できれば、自宅に戻ってからも少しは安心できるかな、と思ったんです。今回は、カメラを置くまでのことと、わが家での使い方、使ってみて気になったことをお話しします。
見守りカメラを置くまで
見守りのためとはいえ、家の中にカメラを置くなら、そこで暮らす母が納得していないと始まりません。
母には、まず防犯の話からしました。夜間や留守中に何か動きがあればスマホに通知が届いて、様子を確認できること。映るのはリビングだけで、寝室やお風呂まで見るわけではないこと。そう伝えて、許可をもらいました。
入院中の父にも、カメラを置くことを話しました。父も母をひとりにしていることが気になっていたので、私たちがスマホで様子を確認できると知って、少し安心したようです。カメラがあることで、母だけでなく、父や私たち家族の気持ちも少し楽になりました。
選んだのは、約4,300円の見守りカメラ
私が購入したのは、TP-Linkの「Tapo C210」です。購入時は、たしか4,300円ほどだったので、まず使ってみるにはちょうどいい価格でした。選ぶときに確認したのは、次の機能です。
- スマホで離れた場所の様子を確認できる
- 音声で会話できる
- 夜間も撮影できる
- 録画できる
実家には、もともとWi-Fiがありました。私やきょうだいが実家で仕事をすることもありますし、両親もスマホをよく使っているので、インターネット環境を新しく用意する必要はありませんでした。
ただ、実際には録画機能は使っていません。音声会話も普段は使わず、今は主に、その場の映像を見ることと、動作を検知の通知を使っています。
今から買うなら、同じシリーズのC230も候補にします。画素数が高く、暗い場所の撮影に向いたスターライトセンサーにも対応しているので、購入時の価格差が数百円程度なら、私はそちらを選びたいです。ここから先は、実際に使っているC210でのお話です。
置くのはリビングだけ、テレビの横に
カメラは、リビングのテレビの横に置きました。母がテレビを見たり、食事をしたりする様子がわかる場所です。食事をしているか、リビングでどう過ごしているか。そのあたりがわかれば、わが家には十分でした。
母の暮らしを、ずっと見続けたいわけではありません。何か気になったときに、様子を確認できるようにしておく。そのための置き場所なので、リビングだけに絞っています。

実際の使い方
気になったときに、ちょっと確認する
カメラを見るのは、LINEを送ってもなかなか既読にならないときや、いつもと違う時間に動作検知の通知が来たときくらいです。在宅のはずなのに連絡がつかないと、どうしたのかな、と気になります。そんなとき、リビングでいつもどおり過ごしている姿が見えると、「スマホに気づいていないだけかな」とほっとできるんです。
留守のはずなのに通知が来て確認すると、だいたいは猫の仕業。ついでに愛猫の様子も見られて、和むこともあります。
使う前は、テレビで見る防犯カメラの映像のようなものを想像していましたが、思っていた以上に鮮明で、消灯後の様子もしっかり見えました。映像は私だけでなく、きょうだいも確認できるように共有しています。
もちろん、カメラに映っていなくて、何してるんだろう?と気になることがあれば、LINEや電話で直接確認しています。

音声機能は、あくまで緊急用
カメラには、スマホから話しかけられる機能もありますが、普段は使っていません。突然カメラから声がして驚かせてしまい、それがきっかけで転倒でもしたら困るからです。
それでも、いざというときに使えるよう、動作の確認だけはしておきたくて、両親が留守のときに、猫に向かって話しかけて試しました。猫の挙動でちゃんと確認できました。
父の退院後も使っている
父が退院してからも、カメラはそのまま使っています。父には半身麻痺が残ったので、リビングを歩いている様子などを確認できるのも助かっています。母がひとりで過ごす間の様子を確認するために置いたカメラでしたが、今は両親ふたりを見守るものになりました。
使ってみて気になったこと
便利に使っていますが、いつでも必ずつながるわけではありません。アップデートのときなどに確認したくても使えなかったり、これまでに数回、オフラインになってスマホから映像が見られなくなったりしたこともあります。
実家までは電車で30分以内なので、行ったついでに直すことができました。でも、実家が遠かったら、そのためだけに行くのは大変です。スマホで手軽に見られる一方で、つながらなくなったときに現地で対応できる人がいるかどうかは、考えておきたいところです。
カメラに頼って、無理しすぎない
両親をサポートしたい気持ちはあります。でも、無理をして関わり続けると、自分が疲れてしまうんですよね。仕事もあるし、自分の暮らしもあるので、全部を思いどおりにするのはなかなか難しいです。
だから今は、一日中いなければと思わずに、半日だけにしたり、ランチを一緒に食べるだけにしたりと、実家で過ごす時間も調整するようになりました。実家に行くことや電話で話すことに加えて、気になるときはカメラにも頼る。ずっとそばにいなくても様子がわかる方法があると、気持ちに少し余裕が生まれます。
そのときに合った見守り方を
今の両親は、寝ている間やお風呂まで見守る必要がある状況ではないので、必要なときにリビングの様子をちょっと確認する、このくらいの使い方がちょうどいいんです。この先、状況が変われば、月額の見守りサービスなど、別の方法も考えていくつもりです。
会いに行く時間や関わり方を調整しながら、カメラにも助けてもらう。今はそんな距離感で、両親を見守っています。


