Prime Readingで、たまたま見つけた「マンガで読むFP3級」の電子書籍。無料だったこともあって、軽い気持ちで読み始めたのが、私のFPの勉強のはじまりでした。読み進めるうちに知ることがどんどん楽しくなって、気づけばFP2級まで取っていました。
資格を取ったから、人生が急に変わったわけではありません。でも、知らなかったことを知るだけでも、見える景色は少し変わるんですよね。50代になってからでも、学ぶことはまだまだ面白いなと思います。
この記事では、そんな私がFPの勉強を始めたきっかけと、資格を取って感じたことをお話ししますね。
きっかけは、マンガで読むFP3級
最初から「資格を取ろう」と思っていたわけではありません。マンガで説明されていたこともあって、難しそうな制度の話もすっと入ってきて、「こんな仕組みになっているんだ」と思いながら読み進めていきました。
保険、税金、年金、介護、不動産など、暮らしに関わるいろいろなことが、ひとつの本の中に出てきます。もちろん、教育資金のように、今の私には直接関係のない内容もありました。それでも、世の中の制度や仕組みをざっくり知ることができるのが面白かったんです。同時に、「私、知らないことがこんなにあるんだ」と驚きもしました。
両親のことを考える時期とも重なった
テキストを読んでいて、もうひとつ思ったことがあります。結婚、出産、育児、教育など、人生の節目にはいろいろな制度と関わる機会がありますよね。でも、独身でここまで来た私の場合、そうした制度を自分ごととして調べる機会は、あまりありませんでした。税金や保険、年金とはずっと関わってきたはずなのに、深く知ろうとしないまま、わりとお気楽に過ごしてきたんです。
そのころ、両親も高齢になり、介護のことが少しずつ気になり始めていました。介護保険という言葉は知っていても、実際にどんな制度なのか、どんなときに使うのかまではよくわかっていない。年金や税金についても、「なんとなく知っている」つもりでいることが多かったように思います。
せっかくなら、試験を受けてみよう
読み進めていくうちに、「ここまで読んだなら、試験も受けてみようかな」と思うようになりました。もともと私は新しいことを知るのが好きですし、試験があると「ここまでやってみよう」という区切りにもなります。そこで、FP3級を受験することにしました。
ところが、受験を申し込んでから試験日までの間に、父が入院したんです。テキストで読んでいた介護や保険の話が、急に「自分ごと」になった感覚がありました。このときのことは、また別の記事で書きたいと思います。
3級に無事合格すると、今度は「だったら2級も受けてみようかな」という気持ちが出てきました。そこからもう一度勉強を始めてFP2級も受験し、こちらも合格することができました。
資格を取っても、急に何かが変わるわけではない
FP2級を取ったからといって、仕事が急に変わったわけでも、収入が増えたわけでもありません。取ればすぐに何かにつながる、そんな資格でもないと思っています。
以前、「資格は足の裏についた米粒みたいなもの」という言葉を聞いたことがあります。取っても食べられない、という意味で。わかりやすい例えだなぁと感心しました。たしかに資格そのものだけでは何も変わらないこともあるんですよね。
それでも、私は取ってよかったと思っています。資格よりも、そこまで勉強した過程で知ったことが、今の暮らしに役立っているからです。
3級、2級と勉強してみて、特に「勉強になったな」と感じたのが、保険の仕組みや種類、税金の分野でした。それまで何となく見ていた保険も、「この保障は何のためなんだろう」「本当に必要なのかな」と考えるようになり、家族の保険を見直すきっかけにもなりました。
税金についても、所得税や住民税、さまざまな控除の仕組みを知ることで、ふるさと納税についても改めて理解が深まりました。「なんとなく知っている」から、「こういう仕組みで控除されるんだ」と少しずつつながっていく感覚が面白かったです。ふるさと納税の控除のしくみは、自己負担2,000円の記事や控除上限額の記事でもお話ししています。

保険のことを考えるとき。
税金のニュースを見るとき。
両親の介護や、自分の老後について考えるとき。
「そういえば、こういう制度があったな」と思えるだけでも、以前とは少し違います。
FP3級のテキストは、暮らしの入口として面白い
FPの資格を取るかどうかは別として、FP3級のテキストは一度読んでみると面白いと思います。ひとつひとつを深く学ぶというより、まずは「こういう制度がある」「こういう仕組みになっている」という全体像が見えてくるんです。
全部覚える必要はありませんし、自分には関係のない章があってもいい。まずはざっと読んで、「こんな制度があるんだ」「ここは自分にも関係しそう」と思ったところだけ、もう少し調べてみる。それだけで十分だと思います。
存在さえ知っていれば、必要になったときに調べることができます。私自身、以前より少し落ち着いて調べられるようになりましたし、この「知っているか、知らないか」の差は大きいなと感じています。
特に50代になると、年金、保険、介護、相続など、これまであまり気にしていなかったことが急に身近になってきます。全部を詳しく知ろうとすると大変ですが、どこを調べればいいのかがわかるだけでも違うんですよね。年金のことは、ねんきん定期便の記事でも書いています。
50代からでも、知ることは楽しい
資格を取るというと、仕事や転職のためというイメージが強いですよね。でも、私はそれだけじゃなくてもいいと思っています。
知らなかったことを知る。
わからなかったことが、少しわかるようになる。
「へえ、そうなんだ」と思えることが増える。
それだけでも、学ぶ意味は十分あると思うんです。

50代になると「もう今さら」と思うこともありますが、興味を持ったことを学ぶのに、遅すぎることはないと感じています。私の場合も、最初から大きな目標があったわけではなく、面白そうだから読んでみた、ただそれだけでした。読んでいるうちに「合格」という目標ができて、そこからは学ぶことがもっと続けやすくなったんですよね。
これからも、仕事のためだけではなく、自分の暮らしを少し面白くするために、気になったことはそのままにせず、調べて、知ることを重ねていきたいなと思います。


